FIRE計画書に「知らない保険」が書いてあった話
先日、Claude Codeに2時間詰められてFIRE計画書を作った。
10ページに及ぶ計画書の中に、こんな一行があった。
「就業不能保険検討中(精神疾患フルカバー必須)」
就業不能保険。聞いたことはある。でも自分が入るべきものとして考えたことは、一度もなかった。
これがきっかけで、今度は「保険の見直し」をテーマにAIにグリルしてもらうことにした。知らなかった保険を知ったなら、今ある保険も改めて整理しておきたい。そう思ったのだ。
今入っている保険と、その理由
私は30代、コンサル。配偶者と二人暮らし、子供なし。
加入している保険はこうだ。
- 会社の団体保険(死亡5,000万円):月5,000円、使われなかった分の2/3が還元される
- 任意自動車保険:年間7万円
- 賃貸火災保険:2年で1.5万円
- 個人賠償責任保険:自転車保険に付帯
生命保険は意図的に厚めに入っている。配偶者の年収は扶養内の100万円で、私が亡くなった場合の生活への影響が非常に大きいためだ。掛け捨てで実質コストも低く、今の状況には合っていると思っていた。
今回AIにグリルしてもらったのは「この判断は本当に正しいか」を確認するためでもあった。
生命保険の「抜け穴」に気づいた
AIは生命保険の判断をおおむね妥当と評価した上で、一点だけ確認してきた。
「この団体保険、退職したら消えますよね。FIRE計画ではフリーコンサル化を検討していますが、37〜42歳の間に独立する可能性はありますか?」
42歳で家を購入して団信に入り、その頃には資産も十分になる計算だ。だから今の生命保険は「資産が少ない間だけの保険」として位置づけていた。
でも37〜42歳の間に独立するシナリオでは、団信も整っていないタイミングで団体保険が消える「空白期間」が生じる。その期間だけ個人の定期保険を掛けておけばいい、という結論になった。
既存の判断は正しかった。ただ、独立のタイミング次第で追加対応が必要になるという視点は、今回初めて整理できた。
就業不能保険が「唯一の穴」だった
本題はここだ。
コンサルという職種で「働けなくなる」リスクを、これまで真剣に考えていなかった。死亡リスクには備えていたのに、生きていても働けなくなるリスクはノーマークだった。
AIがシンプルに整理してくれた。
- 傷病手当金:月収の2/3が最大18ヶ月出る
- 18ヶ月後:収入ゼロ
- 配偶者収入:月8万円(扶養内パート)
- 月の生活費:約39万円
18ヶ月後に月8万円で生活しろというのは、現実的に無理だ。
FIRE計画書にはすでに答えが書いてあった。月20万円の就業不能保険(65歳まで・免責180日・精神疾患フルカバー)。保険料は月500〜850円。
なぜ今まで入っていなかったか?カテゴリごと視野に入っていなかった、の一言に尽きる。
棚卸しの結果
最終的な保険の全体像はこうなった。
| 保険 | 判定 |
|---|---|
| 就業不能保険 | 今すぐ加入(唯一の穴) |
| 生命保険(団体) | 現状維持・フリーコンサル化時に空白期間対策を検討 |
| 医療保険 | 不要(高額療養費制度でカバー) |
| 個人賠償責任保険 | 自転車保険でカバー済み |
| 自動車保険(対人対物無制限・車両なし) | 適切 |
| 火災保険 | 適切 |
| 地震保険 | 賃貸中は不要・家購入時に検討 |
やるべきことは「就業不能保険を今週中に3社で見積もりを取って加入する」だけになった。
候補はアクサ生命・ライフネット生命・SOMPOひまわり生命の3社。選ぶ基準は最安値より精神疾患カバーの手厚さ。月500〜850円なので、コスパで悩む必要はない。
AIと保険を見直してわかったこと
今回の見直しで、既存の保険の判断は概ね正しかったことが確認できた。それ自体は悪くない結果だ。
ただ、「自分が知っている保険カテゴリの中でしか考えられていなかった」という事実は残る。就業不能保険は、知らなければ永遠に検討リストに入らない。FIRE計画書を作るプロセスで初めて視野に入った。
保険の見直しをしたことがない人に伝えたいのは、「今入っているものを見直す」だけでなく「入っていないカテゴリを確認する」ことの大切さだ。
知らないリスクには、備えようがない。
前回のFIRE計画書作成の話はこちら:私がClaude Codeに2時間詰められて、人生計画を組み直した話
