※日本FP協会で2024年4月1日から変更される、CBT方式での試験内容を記載しています。
みなさん、こんにちは!
FP3級の受験を考えている方は、FP3級試験の合格に向けてどれぐらいの勉強時間が必要なのか気になりますよね。事前に目安となる勉強時間を知っておけば、効率的に試験勉強を進めることができます。
そろそろ2024年度の受験に向けて、試験日や申し込み期間をチェックされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
勉強方法によって、合格率も大きく左右しますよね。
この記事では、わたしが実際にFP3級試験に合格するまでに充てた勉強時間の目安と勉強法をご紹介していきます。2024年度の試験日や申し込み期間についてもまとめています!
おすすめの参考書も紹介しているのでぜひ見てみてくださいね。
FP3級試験の勉強をどのように進めればよいのか迷われている方の参考になりましたら幸いです。
2024年4月1日に、日本FP協会では従来の試験方式から「CBT方式」の試験に変更されます。以前にFP3級試験を受験されたことがある方も、この記事では新しい試験形式について記述しているので最後までお読みいただけると嬉しいです。
※日本FP協会で2024年4月1日から変更される、CBT試験方式での試験内容を記載しています。
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FP3級 試験の概要
FP3級の受験資格は?
受験資格は日本FP協会のHPに”FP業務に従事している者または従事しようとしている者”と記載があるので、FP2級試験ほど細かな受験資格の制限はないようです。
FP3級試験を受験できる機関は、日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会)ときんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)の二つの団体があります。
日本FP協会での受験において2024年4月1日から「CBT方式」という試験方法に変更されます。(きんざいでは2023年11月1日より、CBT方式が導入されています。)
CBT方式とは
CBT方式は、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズが運営する試験方式のことで、筆記試験とは異なり、テストセンターのパソコンから解答をマウスやキーボードで選択・入力する形で行う試験のことを指します。
別の資格試験でCBT方式の試験を受験したことがありますが、パソコン操作が苦手な方でも比較的簡単に受験することができると思います。
以前は日本FP協会でのFP3級の試験は毎年1月、5月、9月に開催されており、受験申請期間などが限定されていましたが、CBT方式に変更されると、CBT方式を導入しているテストセンターの空きがあれば受験できるようです。(休止期間を除く)
お住まいの地域によっては、5月26日に紙試験が行われる地域もあるようです。
FP3級 2024年度の試験日・申し込み期間はいつ?
日本FP協会での予約開始期間は2024年4月1日10時から予定されています。(2024年3月15日執筆現在)
きんざいではすでに受験申請が可能です。
きんざいでの今後の日程は以下にまとめています。
受検申請 (試験予約) |
試験日(配信日) |
2024年1月15日(月)正午~試験日3日前 | 2024年4月1日(月)~2024年4月30日(火) |
2024年2月1日(木)正午~試験日3日前 | 2024年5月1日(水)~2024年5月25日(土) |
2024年3月1日(金)正午~試験日3日前 | 2024年6月1日(土)~2024年6月30日(日) |
2024年4月1日(月)正午~試験日3日前 | 2024年7月1日(月)~2024年7月31日(水) |
2024年5月1日(水)正午~試験日3日前 | 2024年8月1日(木)~2024年8月31日(土) |
2024年6月1日(土)正午~試験日3日前 | 2024年9月1日(日)~2024年9月30日(月) |
2024年7月1日(月)正午~試験日3日前 | 2024年10月1日(火)~2024年10月31日(木) |
2024年8月1日(木)正午~試験日3日前 | 2024年11月1日(金)~2024年11月30日(土) |
2024年9月1日(土)正午~試験日3日前 | 2024年12月1日(日)~2024年12月26日(木)
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2024年10月1日(火)正午~試験日3日前 | 2025年1月7日(火)~2025年1月31日(金) |
2024年11月1日(金)正午~試験日3日前 | 2025年2月1日(土)~2025年2月28日(金) |
希望の受験日によって、申請できる期間が変わること、受験申請をする際「受検者アカウント作成」が必要なので注意してください。
自分が受験しようと思っていた日時と場所でそのテストセンターに空きがなければ、別のテストセンターをあたってみるのもいいかもしれませんね。会場は居住地にかかわらず全国から選択可能のようです。
受験できるテストセンターの多さは分かりませんが、以前の受験方法だと、個人的に自宅から交通の便があまりよくない会場を受験会場に設定されていました。(たしか以前は受験票はがきが届くまで会場がどこなのか分からなかった気がします。過去の情報からある程度予想はできますが…)
自分が行きやすいテストセンターを設定できるという点ではCBT方式で受験するメリットがあるのかなと感じました。
日本FP協会かきんざい、どちらの機関で受験するかによって、試験の内容が変わってきます。
ちなみに過去にわたしは後者の『NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会(日本FP協会)』の試験に合格しました。(以下『日本FP協会』と記載)
共通する学科試験の概要は以下のとおりです。(2024年3月執筆現在)
学科試験
日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会) | きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会) | |
出題形式 | 多肢選択式60問 | 〇×式 三答択一式60問 |
試験時間 | 90分 | 90分 |
合格基準 | 36点以上(60点満点) | 36点以上(60点満点) |
(従来の日本FP協会の出題形式では四者択一式でしたが、CBT方式だと変更の可能性もあります。日本FP協会のHPには2024年4月からの出題形式は先述のとおり”多肢選択式”と記載があります。)
実技試験
日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会) | きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会) | |
出題形式 | 多肢選択式 20問 | 事例形式5題 |
出題科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
合格基準 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
FP3級試験では、学科試験と実技試験の両方に合格しなければいけません。
日本FP協会の試験では、学科試験か実技試験のどちらか一方だけ合格点に達した場合は、一部合格証(兼結果通知)が発行されて、「合格した試験実施日の翌々年度末」までに限って、次回以降に合格している試験を免除することができます。
※金財の免除の条件等は、日本FP協会と異なる部分もあるので金財HPでご確認ください。
FP3級合格までの勉強時間は?
FP3級試験に合格するにはどれぐらい勉強時間が必要なのでしょうか。
一般的には、FP3級試験に合格するためには、150時間以上の勉強時間が必要だという意見が多いようです。
私自身は、試験の申込みが始まってから試験当日までの約2か月間、毎日平均2時間ほどの勉強をしていたので、合計120時間ほどの勉強時間を費やしました。
試験当日まで余裕をもって臨みたい方や、短期記憶でチャレンジする方など様々な考えの方がいらっしゃると思いますが、最低でも100時間程度の勉強時間が必要だと思います。
参考書通りの順番で勉強するのはおすすめしない!?
実際に試験勉強をしてみて感じたのは、参考書で書かれている順番通りに勉強しなければ良かった、ということです。
試験勉強を進めていると、途中でやる気が落ちてきたり疲れてきたりしますよね。
私自身も、途中で試験勉強への意欲が落ちた時期がありました。
その時期をうまく乗り越えるためには、やる気がある最初のうちに難しい試験範囲を終わらせておくのがよいと思います。
人によっては、最初から難しい問題に直面すると諦めたくなる方もいらっしゃるかとは思いますが、気持ちに余裕をもって試験を迎えたい方は難しい問題を早めに克服しておくことをおすすめします。
以下の表に各試験範囲に費やす勉強時間の目安と、勉強するおすすめの順番をまとめました。
試験範囲 | 勉強時間(参考) | 勉強内容 | 勉強するおすすめの順番(=難易度高いと感じた順番) |
ライフプランニングと資金計画 | 10~15時間 | 日常生活の中で触れてきている内容もある | ⑥ |
リスクマネジメント | 15~20時間 | 計算式を覚えなければいけないが、暗記する公式は少ない | ⑤ |
金融資産運用 | 25~30時間 | 債券利回りの公式、株式投資に用いる指標など、覚える公式が多い | ② |
タックスプランニング | 20~25時間 | 各所得の計算、控除の計算など、覚える公式がそこそこ多い | ③ |
不動産 | 30~35時間 | 建ぺい率や容積率など実技試験での計算問題になれるまで反復が必要 | ① |
相続・事業承継 | 20~25時間 | 相続分や相続税の計算問題に時間を要する | ④ |
試験勉強の進め方
自分に合った参考書を購入することができても、初めて受ける試験はどのように勉強すればいいのか迷いますよね。
ここからは、私がFP3級試験合格時に実践した勉強法についてお伝えしていきます。
テキストを何周も読まない
ひとつめの勉強法は、【テキストを何周も読まない】です。
参考書の選び方での話と重複しますが、テキストをただ読んでいるだけでは理解を深めることは難しいと感じます。
FP3級の試験範囲は6分野もあるのでただテキストを読むだけでも相当な時間がかかります。
もちろん、その人それぞれに合った勉強法はあると思うので一概には言えませんが、FP3級の試験はテキストを読み込んでいれば大丈夫!と考えるのは難しいと思います。
また、テキストを読み込んでいるだけでは、テキストに書かれたままの文章をそのまま暗記してしまい、試験問題の文章を見たときのちょっとした文脈の違いでから正解を導くのが難しくなってしまいます。
過去問を繰り返し問く
ひとつめの【テキストを何周も読み込まない】というポイントを読んでいただいた方は、「じゃあ具体的にどうやって勉強すればいいんだ」と思いますよね。
ふたつめの勉強法は【過去問を繰り返し問く】です。
FP3級の学科試験は60問の多肢選択式です。
試験問題特有の言い回しもあるのでテキストを読み込むのではなく、過去問を何度も解いて慣れていくのが効率的な勉強方法かと思います。
わたしが合格した際は、日本FP協会のHPに掲載されている過去の試験問題の中から、直近7~8回分の試験問題を何度も繰り返し問きました。
複数回、過去問を問いていくと「この問題、あの問題と一部分だけ変わっているだけだな」ということに試験中に気づけたり、余裕が持てます。
分からない問題は諦める
最後の勉強方法は【分からない問題は諦める】です。
過去問を解いていく中で、答えられない問題は出てくると思います。
もちろん、実際の試験で分からない問題が出てきた時は、何かしら入力したほうがよいとは思いますが、勉強中は違います。
FP3級の問題では、問題に対応する公式を覚えていないとどう頑張っても解けない問題があります。
そのような問題は、公式を思い出せないのならばどれだけ時間をかけて考えても答えを導き出すことは不可能に近いと言えるでしょう。
効率よく勉強するためには、なるべく無駄な時間は省略したいですよね。
公式によっては、どちらの公式だったか2択で迷うことも出てきます。何となくの記憶で答えてしまうと、次に同じような問題を解くときにもまた迷ってしまうと思うので、その時その時で確実に解決していくのが良いと思います。
おすすめの参考書はこれ!
わたしが実際に使用した参考書は以下の教科書と問題集です。
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おすすめポイントについては過去の記事でまとめているので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、FP3級試験の合格に向けた勉強時間と勉強法をお伝えしてきました。
わたしが合格した際は紙方式での受験だったので、CBT試験では内容がいくつか変わっていました。受験される期間によって、試験内容等の違いがあるので、ご自身でも各機関のHPをチェックしてみてください。
FP3級の試験は決して簡単ではありませんが、ちょっとした勉強法の工夫で合格に近づくのではないでしょうか。
次回の試験に向けて、まだまだ時間もあるので効率の良い勉強時間の使い方を実践したいですよね。
FP3級試験に臨まれるみなさんが合格できることを応援しています!
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