みなさん、こんにちは!
FP2級の受験を考えている方は、FP2級試験の合格に向けてどれぐらいの勉強時間が必要なのか気になりますよね。
勉強方法によって、合格率も大きく左右するのではないでしょうか。
この記事では、わたしが実際にFP2級試験に合格するまでに充てた勉強時間と勉強法をご紹介していきます。
合わせて、2024年度に実施される試験の申し込み期間についても記載しているので受験予定の方はチェックしてみてください!
FP2級試験の勉強をどのように進めればよいのか迷われている方の参考になりましたら幸いです。
わたしが合格時に使用した参考書も紹介しています!
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FP2級 試験の概要
はじめに、FP2級がどのような試験なのか概要をお伝えします。
試験は『日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会)』と『きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)』の二つの機関で実施されています。
FP2級の試験は毎年1月、5月、9月に予定されています。
2024年度の試験日、申し込み・受検申請期間は以下のとおりです。
【試験日】 |
【申し込み・受検申請期間】
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2024年5月26日(日) | 3/15(金)~4/5(金) |
2024年9月8日(日) | 7/2(火)~7/23(火) |
2025年1月26日(日) | 11/13(水)~12/3(火) |
FP3級では紙試験ではなく、パソコン操作による受験方式であるCBT試験が導入されていますが、FP2級では現在、従来の方式と同じ紙試験が実施されています。
FP2級の受験資格は?
受験資格は、以下のいずれかに該当する者に限定されています。簡単に記載しているので、詳しくは日本FP協会のHPを確認してください。
①日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者
②3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
③FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
※ ①、③いずれも受検申請締切日までに研修修了しているか、2年以上の実務経験を有するものに限る。
つまり、日本FP協会の研修を受けておらず、FP業務の実務経験のない方は、
まずはFP3級の試験に合格しなければFP2級試験を受験することができません。
試験内容は?
試験を実施している機関は『日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会)』と『きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)』の二つの機関があり、どちらの機関で受験するかによって、試験内容が変わってきます。
ちなみにわたしは前者の日本FP協会の試験を受験しました。
学科試験の概要は以下のとおりです。(2024年3月執筆現在)
学科試験
【学科試験】 | 日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会) | きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会) |
出題形式 | 筆記マークシート方式60問 | 筆記マークシート方式 四答択一式60問 |
試験時間 | 120分 | 120分 |
合格基準 | 36点以上(60点満点) | 36点以上(60点満点) |
実技試験の内容は以下の通りです。(2024年3月15日執筆現在)
実技試験
【実技試験】 | 日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会) | きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会) |
出題形式 | 筆記 記述式40問 | 筆記 記述式 事例形式5題 |
出題科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務 |
試験時間 | 90分 | 90分 |
合格基準 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
FP2級試験では、学科試験と実技試験の両方に合格しなければいけません。
日本FP協会の試験では、学科試験か実技試験のどちらか一方だけ合格点に達した場合は、一部合格証(兼結果通知)が発行されて、「合格した試験実施日の翌々年度末」までに限って、次回以降に合格している試験を免除することができます。
※金財の免除の条件等は、日本FP協会と異なる部分もあるので金財HPでご確認ください。
FP2級合格までの勉強時間は?
FP2級試験に合格するにはどれぐらい勉強時間が必要なのでしょうか。
一般的には、FP2級試験に合格するためには、150時間以上の勉強時間が必要だという意見が多いようです。
私自身は、試験の申込みが始まってから試験当日までの約2か月間、毎日平均2時間ほどの勉強をしていたので、合計120時間ほどの勉強時間を費やしました。
試験当日まで余裕をもって臨みたい方や、短期記憶でチャレンジする方など様々な考えの方がいらっしゃると思いますが、最低でも100時間程度の勉強時間が必要だと思います。
参考書通りの順番で勉強するのはおすすめしない!?
実際に試験勉強をしてみて感じたのは、参考書で書かれている順番通りに勉強しなければ良かった、ということです。
試験勉強を進めていると、途中でやる気が落ちてきたり疲れてきたりしますよね。
私自身も、途中で試験勉強への意欲が落ちた時期がありました。
その時期をうまく乗り越えるためには、やる気がある最初のうちに難しい試験範囲を終わらせておくのがよいと思います。
人によっては、最初から難しい問題に直面すると諦めたくなる方もいらっしゃるかとは思いますが、気持ちに余裕をもって試験を迎えたい方は難しい問題を早めに克服しておくことをおすすめします。
以下の表に各試験範囲に費やす勉強時間の目安と、勉強するおすすめの順番をまとめました。
試験範囲 | 勉強時間(参考) | 勉強内容 | 勉強するおすすめの順番(=難易度高いと感じた順番) |
ライフプランニングと資金計画 | 10~15時間 | 日常生活の中で触れてきている内容もある | ⑥ |
リスクマネジメント | 15~20時間 | 計算式を覚えなければいけないが、暗記する公式は少ない | ⑤ |
金融資産運用 | 25~30時間 | 債券利回りの公式、株式投資に用いる指標など、覚える公式が多い | ② |
タックスプランニング | 20~25時間 | 各所得の計算、控除の計算など、覚える公式がそこそこ多い | ③ |
不動産 | 30~35時間 | 建ぺい率や容積率など実技試験での計算問題になれるまで反復が必要 | ① |
相続・事業承継 | 20~25時間 | 相続分や相続税の計算問題に時間を要する | ④ |
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試験勉強の進め方
自分に合った参考書を購入することができても、初めて受ける試験はどのように勉強すればいいのか迷いますよね。
ここからは、私がFP2級試験合格時に実践した勉強法についてお伝えしていきます。
テキストを何周も読まない
ひとつめの勉強法は、【テキストを何周も読まない】です。
参考書の選び方での話と重複しますが、テキストをただ読んでいるだけでは理解を深めることは難しいと感じます。
FP2級の試験範囲は6分野もあるのでただテキストを読むだけでも相当な時間がかかります。
もちろん、その人それぞれに合った勉強法はあると思うので一概には言えませんが、FP2級の試験はテキストを読み込んでいれば大丈夫!と考えるのは難しいと思います。
また、テキストを読み込んでいるだけでは、テキストに書かれたままの文章をそのまま暗記してしまい、試験問題の文章を見たときのちょっとした文脈の違いでから正解を導くのが難しくなってしまいます。
過去問を繰り返し問く
ひとつめの【テキストを何周も読み込まない】というポイントを読んでいただいた方は、「じゃあ具体的にどうやって勉強すればいいんだ」と思いますよね。
ふたつめの勉強法は【過去問を繰り返し問く】です。
FP2級の学科試験は60問の四答択一式です。
試験問題特有の言い回しもあるのでテキストを読み込むのではなく、過去問を何度も解いて慣れていくのが効率的な勉強方法かと思います。
わたしが合格した際は、日本FP協会のHPに掲載されている過去の試験問題の中から、直近7~8回分の試験問題を何度も繰り返し問きました。
複数回、過去問を問いていくと「この問題、あの問題と一部分だけ変わっているだけだな」ということに試験中に気づけたり、余裕が持てます。
分からない問題は諦める
最後の勉強方法は【分からない問題は諦める】です。
過去問を解いていく中で、答えられない問題は出てくると思います。
もちろん、実際の試験で分からない問題が出てきた時は、何かしらは解答用紙に記入したほうがよいとは思いますが、勉強中は違います。
FP2級の問題では、問題に対応する公式を覚えていないとどう頑張っても解けない問題があります。
そのような問題は、公式を思い出せないのならばどれだけ時間をかけて考えても答えを導き出すことは不可能に近いと言えるでしょう。
効率よく勉強するためには、なるべく無駄な時間は省略したいですよね。
公式によっては、どちらの公式だったか2択で迷うことも出てきます。何となくの記憶で答えてしまうと、次に同じような問題を解くときにもまた迷ってしまうと思うので、その時その時で確実に解決していくのが良いと思います。
おすすめの参考書はこれ!
おすすめポイントについては過去の記事でまとめているので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。
わたしが実際に使用した参考書は以下の教科書と問題集です。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、FP2級試験の合格に向けた勉強時間と勉強法をお伝えしてきました。
FP2級の試験は決して簡単ではありませんが、ちょっとした勉強法の工夫で合格に近づくのではないでしょうか。
次回の試験に向けて、まだまだ時間もあるので効率の良い勉強時間の使い方を実践したいですよね。
FP2級試験に臨まれるみなさんが合格できることを応援しています!
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