NISA放置の代償|20代の投資判断をAIに採点させた結果
「NISA口座は開いているけど、実はちゃんと使えていない」——そんな心当たりはありませんか。20代の頃に始めた自分の投資判断を、今のAI(Claude)に採点させてみたところ、予想と違う答えが返ってきました。
20代で始めた3つの投資判断——気づけば「なんとなく」で選んでいた
コロナ禍のさなか、それまでの貯金がある程度まとまったタイミングで、「貯金のままにせず投資に回したい」と思い立ちました。選んだのは、配当のしっかりした優良企業の株を、売らずに長期保有する方針。証券口座は、当時メインで使っていた銀行との連携が楽だった証券会社を選び、特定口座(課税口座)で買い始めました。
同じ時期から翌年にかけて、投資信託も同じ口座で少しずつ買い増していきました。当時の頭の中では、「有名企業の株を分散して持ち、配当を受け取りながら長期で保有する」ことが、資産形成の王道に近いと考えていました。インデックス投資という選択肢も見えてはいましたが、中身をきちんと理解していたわけではなく、「知らないものより、知っている企業の株の方が安心できる」という素朴な理由も大きかったと思います。
NISA制度そのものは知っていました。ただ、当時の(旧)NISAの内容にそこまで魅力を感じておらず、なんとなく後回しにしていたのを覚えています。実際にNISAで積立を始めたのは、新NISA制度がスタートしたタイミング。振り返ってみると、非課税で運用できる制度を横目に、数年近く課税口座だけで投資を続けていたことになります。
AIに採点させたら、予想と違う答えに
自分では「個別株を選んだこと自体が判断ミスだったのでは」と思っていました。インデックス投資が王道とされる今、20銘柄程度の個別株に集中していたのは、リスクの取り方として褒められたものではない——そう予想していたのです。
ところが、当時の状況をClaudeに整理して詰めてもらうと、意外な採点結果になりました。「配当のしっかりした優良企業を、長期保有前提で選ぶ」という判断そのものは、10点満点で8〜9点。「悪くない判断だった」という評価です。
本当に低い点数がついたのは別の部分でした。非課税で運用できる制度を持っていたのに、面倒で使わずに放置していたこと——ここには3点という、自分でも納得の低評価をつけることになりました。
採点してもらって面白かったのは、「良い判断」と「悪い判断」の境界線が、自分の予想とはまったく違う場所に引かれていたことです。銘柄選びという、一番”投資らしい”部分は褒められ、口座の使い方という、一番”事務的”な部分でつまずいていた。投資の成果を左右するのは、センスよりも地味な運用の積み重ねなのだと、あらためて突きつけられた形です。
「NISA枠が足りない」んじゃなく「使っていなかった」だけだった
さらに意外だったのは、この放置の理由です。「NISAの仕組みをよく理解していなかったから」だと思い込んでいたのですが、実際はもっと単純でした。NISA口座自体は別の証券会社で開設していたのに、メインで使っていた証券会社の方が普段の銀行連携が楽で、結果的に投資はそちらに集中していた。ただ、それだけのことでした。
「口座を移すのが面倒」というのは、投資の世界ではよくある落とし穴だと思います。制度を知らなかったわけではなく、理解していなかったわけでもない。ただ、使いやすい方の口座にお金を入れ続けているうちに、非課税の口座がそのまま眠っていた——これは知識の問題ではなく、習慣の問題でした。
当時の非課税制度(旧NISA)のうち、個別株を買える一般NISAの非課税枠(年間120万円)を、実際に投資を続けていた期間ぶん合計してみると、その頃に投資していた金額よりも大きい規模になることが分かりました。つまり、非課税の「枠」が足りなかったのではなく、単に非課税の器を使いこなせていなかっただけ——という結論です。
補足すると、旧NISAには一般NISA(年間120万円・個別株も購入可)と、つみたてNISA(年間40万円・対象は一定の投資信託のみ)の2種類があり、同じ年に両方を使うことはできませんでした。個別株を中心に買っていた自分の場合、対象になるのは一般NISAの方。その枠すら丸ごと空けていた、というのが実態でした。
非課税枠をどう配分して使い切るかは、新NISA成長投資枠の配分をAIで設計した記事で詳しく整理しています。
面倒くささの代償は、数十万円単位で残った
課税口座で運用してきた分の含み益は、将来売却するときに税金の対象になります。Claudeと一緒に大まかな試算をしてみたところ、非課税にできたはずの部分にかかる税金は、数十万円単位というレベルでした。「手続きが面倒だっただけ」で片づけていい金額ではありません。
個別株の銘柄選びという「投資の判断」は褒められる一方、証券口座・NISA口座をきちんと1つにまとめて使うという「運用の手間」を惜しんだことが、数年かけて静かにコストとして積み上がっていたことになります。
証券口座をこれから選ぶ・見直すという段階の人は、FIRE向けの証券口座比較記事も参考にしてみてください。
今の自分から、当時の自分に言うなら
今回の振り返りで一番刺さったのは、「投資の勘」より「地味な手続きを後回しにしないこと」の方が効いていた、という事実です。銘柄選びのセンスを磨くより先に、非課税で運用できる制度をきちんと使い切る——それだけで、数十万円単位の差になります。
もし今、「NISA口座は開いたけど、そのままになっている」という人がいたら、伝えたいことはシンプルです。
今動け。
実践記録は続けています
このブログとnoteで、「平均値ではなく”自分の数字”で」お金の不安を検証した実践記録を続けています。
次に詰める数字(FIRE必要額・取り崩し・新NISAの出口など)は、noteをフォローすると届きます。
▶ noteをフォローする → https://note.com/kain_blomonix
※本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。記載の制度内容は2026年7月時点の情報であり、税制は改正される場合があります。最新の条件は必ず公式サイトや税理士等の専門家にご確認ください。