サイドFIREの必要額はいくら?Claudeに試算させて見えた3つの分岐
サイドFIREの必要額はいくら?Claudeに試算させて見えた3つの分岐
サイドFIREの必要額は、ネットで「3,000万円」「5,000万円」とバラバラに語られていて、結局いくら必要なのか分かりにくいものです。理由はシンプルで、必要額は「生活費・副収入・利回り」の前提しだいで大きく変わるからです。そこで自分の数字を前提に置いて、Claudeに必要額を試算させてみました。すると、額を左右する3つの分岐点がはっきり見えてきました。
本記事は2026年時点の情報・個人の試算に基づくもので、特定の投資を勧めるものではありません。前提条件もすべて明記します。
サイドFIREとバリスタFIREの違いを整理する
必要額を考える前に、言葉を揃えておきます。混同されがちですが、必要額の計算が変わるので重要です。
- サイドFIRE:資産の取り崩し+自分の事業・副業の収入で生活する。労働は「自分で選んだ範囲」
- バリスタFIRE:資産の取り崩し+パートやアルバイト等の被雇用で生活費の一部を補う。社会保険を勤務先で確保できるのが特徴
- (参考)完全FIRE:労働収入ゼロ。資産の取り崩しだけで生活する
ポイントは、どちらも「生活費の全額を資産でまかなう必要がない」という点です。だから完全FIREより必要額が小さくなります。「副収入でいくら埋められるか」が、必要額を決める最初のレバーになります。
【試算】サイドFIREの必要額をClaudeに出してもらった
ここからが本題です。次の前提を置いて、Claudeに必要額を計算させました。あくまで一例として読んでください。
試算の前提条件(2026年時点)
- 世帯:30代の共働き(DINKs)を想定
- 生活費:月28万円(年336万円)
- サイドFIRE後の副収入:月10万円(年120万円)
- 資産から取り崩したい額:年336万円 − 副収入120万円 = 年216万円
- 取り崩し率:年4%で計算(いわゆる4%ルールを目安に使用)
- 利回り・インフレ等は考慮を単純化した概算
この前提だと、必要額は「取り崩したい額 ÷ 取り崩し率」で求められます。
- 年216万円 ÷ 4% = 5,400万円
つまりこの条件では、サイドFIREの必要額は約5,400万円という試算になりました。完全FIRE(年336万円 ÷ 4% = 8,400万円)と比べると、副収入があるだけで必要額が3,000万円も下がることになります。
Claudeの良かった点は、ここで止まらず「前提を1つ変えるとどう動くか」を即座に出してくれたことです。手計算だと面倒な感度分析が、対話のなかで一瞬で返ってきます。
試算で見えた、必要額を左右する3つの分岐
数字を動かしてみて、必要額のブレ幅が大きい要素は3つに絞られました。
分岐1:副収入をいくらに見積もるか
副収入が月10万円→月15万円になると、取り崩したい額は年216万円→年156万円に減り、必要額は約5,400万円→約3,900万円まで下がります。逆に副収入が続かなくなるリスクもあるので、「保守的な副収入額」で必要額を出しておくのが安全だと感じました。
分岐2:生活費をどこまで正確に把握しているか
必要額は生活費に正比例します。月28万円のつもりが実際は月32万円だった、というズレは、必要額にすると1,200万円の差になります。家計の現状把握がそのまま精度になるので、ここは感覚でなく実額で詰めるべきところです。
分岐3:取り崩し率を何%に置くか
4%で割るか3.5%で割るかでも必要額は変わります。4%→3.5%にすると、年216万円の必要額は5,400万円→約6,170万円に増えます。取り崩し率を保守的にするほど安全度は上がりますが、必要額は大きくなる——このトレードオフを自分で握っておくことが大切です。
なお4%ルールをそのまま日本に当てはめてよいかは、別記事で詳しく検証しています。インフレや為替を踏まえると、もう少し慎重に見たほうがよい場面もあります。
まとめ:必要額は「自分の前提」で出すもの
サイドFIREの必要額の試算から見えたことを整理します。
- サイドFIRE/バリスタFIREは副収入がある分、完全FIREより必要額が小さい
- 今回の前提(生活費月28万・副収入月10万・取り崩し4%)では必要額は約5,400万円
- 必要額を大きく左右するのは「副収入・生活費・取り崩し率」の3つ
- ネットの平均値ではなく、自分の数字を入れて出すことに意味がある
「3,000万円なのか5,000万円なのか」という問いに一般解はありません。大事なのは、自分の生活費と副収入を入れて、前提を変えながら necessary な幅を掴むことです。AIを使えば、この感度分析を対話しながら何通りも回せます。
私が実際に使ったプロンプトや、計画書の作り方の全工程は、別記事とnoteにまとめています。自分のFIRE計画を一度Claudeと組み立ててみたい方は、こちらもどうぞ。
→ プロンプト全文と計画書テンプレは note(Claude FIRE計画書の作り方)にまとめています
※本記事は2026年時点の情報・個人の試算に基づくものであり、投資を推奨するものではありません。試算は記載の前提条件による概算で、将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。